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■コラム紹介:
このコラムでは、いきいきと社会貢献や趣味を楽しんでいるシニアの人(たまには団体)を、取材して、市民に紹介することにより、まちに「元気」を伝播していきます。いきいき暮らしているシニアの紹介オンパレード!という意味で、いきいきシニアのオンパレ・コラムとしてみました。
vol.3 日本独特の“陰徳”で草刈りに励む奥野貞男さん
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「別に、趣味というほどじゃないんだけど、いつのまにか10年以上たってしまったんですよ・・・」。端正な横顔に晩夏の真っ赤な夕日を浴びながら、奥野さん66歳(千人町在住)は、草刈機をいとおしそうに撫でる。
「ビュンビュ~ン」と軽快な音をはこびながら、年に幾度も、淺川の土手の長い一角の草を刈るさわやかな姿は、知る人ぞ知る!
幾十年間も鎌で土手の草刈りを続けていた近所の老夫婦の、ご主人が亡くなられた11年前から、奥様のお手伝いを始めたのがきっかけ。親切は親切を呼ぶ! その後も、鎌を使って草刈りを続けてくれる奥野さんに、感謝の気持ちを込めて、まちの方々から金一封と感謝状が届けられた。早速ご自分のお金をプラスして草刈機を購入。手入れできるエリアが飛躍的に増えた。
小さな親切は土手の草刈りだけにあらず。五月橋の周りの土手の百mを越す霧島ツツジと大紫ツツジの手入れがこれまた素晴らしい!十数年前は、クズの木が覆って荒れ放題だったとか。秋の時期もきれいに刈られて見事だが、サクラが散った4月の連休のあたりは、ツツジ見学に訪れる市民ファンが多い。

昔は、実におおぜいの人々が、誰に頼まれるまでもなく、自分ができることをして、他者が喜ぶような小さな親切を繰り返したものだ。まさに大和民族の遺伝子として脈々と流れている、世界に誇るべき行為が“陰徳”。
自他を、極めてさわやかな心地にさせてくれる“陰徳”。隠し通してもバレてもどちらもよい。その行為は、次世代に伝承したい最大クラスの日本文化のお宝である。
今日もまちなかでシニア層を筆頭に、様々な“陰徳”が実践されているに違いない。小さな親切の伝播が、閉塞感に覆われた日本を救う大きな推進力になるだろう。日本人は日本の良さをもっと見直して、世界に堂々と発信すればいいのだ。
汗を拭う奥野さんの見事な白髪の向こうで、夕日がうなずいて、さわやかに笑ったような気がした。

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- vol.3 日本独特の“陰徳”で草刈りに励む奥野貞男さん
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- vol.6 「親は親らしく 子に迎合せず」ときっぱり語る 紋谷智子さん
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