vol.12 八王子いちょうまつりの生みの親、育ての親大野聖二さん│ハチポ(いきいきシニアのオンパレコラム!)

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市民コラム

いきいきシニアのオンパレコラム!

いきいきシニアのオンパレコラム!

コラムニスト:吉永 鴻一さん(八王子市在住)
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■コラム紹介:
このコラムでは、いきいきと社会貢献や趣味を楽しんでいるシニアの人(たまには団体)を、取材して、市民に紹介することにより、まちに「元気」を伝播していきます。いきいき暮らしているシニアの紹介オンパレード!という意味で、いきいきシニアのオンパレ・コラムとしてみました。

vol.12 八王子いちょうまつりの生みの親、育ての親大野聖二さん

2009年03月14日

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ひらひらと舞い落ちる黄金色のいちょうの葉っぱのなかで、2日間で30万人の市民が集い賑わう秋の祭典、「市民の 市民による 市民のためのお祭り」を目指した「八王子いちょうまつり」は、八王子における市民活動の草分け的存在である。
いきいきシニア

この祭りを30年前に発案・企画し、昨年まで会長として運営を盛り上げ続けてきた中心人物は、ご存知、追分町在住(82歳)の大野さん。

祭りの創設期について大野さんは次のようにふりかえる。(大野さん筆)

・・・・・・・・・・・・

「昭和50年代の八王子の復興はめざましかった。その上、八王子には18の大学が進出し、団塊の世代の若者達が巷にあふれていた。これらの若者達は若々しい情熱を発散し、文化活動の場を求めていた。が、地域には対応する余地は少なく、これらの要求を満たす事が、若者達にとっても、地域文化発展のためにも急務だった。

前年、ロータリークラブで「青年セミナー」を開催したこともあって、地域タウン誌や音楽祭を企画している青年達から相談を受けていて、このような思いを実現することが、周辺地域に造成されつつあった住宅団地の人達にとっても、地域文化の上でも大きな効果が期待されていた。

この頃は産業が振興され、世界第2位の経済大国になり、中流階級意識が広がり、心よりも物的な利益を求めるようになっていた。併せて、行政機構も充実し、行政依存の風潮が拡大した。市民と行政機関とが相互補完するコミュニティー対策を取り入れる事を提案し、この条例が通過する寸前だった。そこで、行政に負担をかけっぱなしでなく、市民が地域や市民のために行動する事が、地域の心の繋がりを促進する効果を生じることを期待して、 若者や学生を理解する市民達により、新しい、幅広いイベントを実施してまちおこしの起爆剤としたらどうかと後藤市長に提案した。

幸い、企画がよければ応援するとの回答を頂き、タウン誌の編集者や音楽会の主催グループ、及び地域の文化や学生に関心を持っている人達20人ほどで企画会議を開いた。数回の会議の結果、次のようなことを行政に提案した。

1.市民の地域貢献の場を与え愛郷心を育てる。そのため企画運営は独自にだす。
2.会場は国道20号(追分~高尾駅前)のいちょう並木沿道とし陵南公園も活用する。
3.新しい祭りなので創意を生かす、このため「関所オリエンテーリング」と「クラシックカーパレード」を基幹に、資金源として通行手形に焼き印を押しながら街道を歩く「関所オリエンテーリング」等を企画した。これらは現在も変わらず続けられている。

その後も、毎年新しい企画を立てることにより考える祭りとして定着してきた。様々な市民を集め、それぞれの企画提案を受け、参加者の独自性を活かすことを歓迎し、提案についてはノーの言葉はなるべく使わないようにした。この結果斬新な企画が毎回提案され、第7回頃までは、マスコミが幅広く報道してくれた。
いきいきシニア

独身女性により建国された「銀杏国」は、市内大型店の協賛を頂き、パスポートを持って各店を尋ねる企画で、ミニ独立国運動の魁けとして全国から注目された。富士森競技場で50国を集め開催したミニ独立国オリンピックは、NTVのテレビ中継で全国に流れた。これらの影響で講談社発行の「ザ日本」に日本の五大祭りの中に、コミュニティーづくりの祭りの代表として掲載され、各地から注目を集めた。

屋外の祭りなので雨が降ると手形が売れ残り、その都度赤字に追われた。様々な壁を乗り越えて、ここまで続けてこれたのは、まさに市民の皆様の熱きおもいのおかげである。心から感謝すると共に、今後とも市民主導の市民活動として益々発展していくことを心から祈っています。」 

・・・・・・・

 上記のように語る大野さんが、30年間で味わった楽しさと苦しさは、とてもひと口では言い表せないことだろう。「お疲れ様」とお礼をのべたい。           


大野さんは、他にも、平成7年にロータリークラブの提案で「八王子プロバスクラブ」を発足させた。プロバス生涯学習サロンは13回目を迎え、毎年百数十名が参加する。平成12年には「八王子学会」を創設し、歴史を多方面から観察する地域学方式を取り入れ大きな成果を収めている。終戦直後に学んだ陰陽学では、音訓晴明学で政治家の素質判断もぴったり当てているとか。手品特にテーブルマジックもお好きで今でも楽しんでいる。


大野さんは今後、今まであまり手を付けられなかった八王子の歴史探訪などに、じっくりと向き合っていかれることだろう。「八王子周辺の神谷原遺跡と落川遺跡から、日本の歴史を覆すような研究を近々発表出来るだろう!」。

・・・大野さんの好奇心の炎は、ますます燃え盛っている。

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