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■コラム紹介:
このコラムでは、4歳の子どもを持つママである私が、主に未就学児のお子さんをお持ちのママやパパが共感してくれるような子育てのハナシを、子育て支援の活動をしている市民団体の代表であるもうひとりの私が、子育てを応援する視点でお届けします。皆さんのちょっとした息抜きになれば嬉しいです。
Vol.24 お子さんの「食」について
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数年前から、「食育」という言葉がよく聞かれるようになった。これは、平成17年7月に施行された食育基本法によるものである。あなたのお子さんは「食」に興味を持っていますか?
今まで、私自身も本当の目的や意味がよくわからなかったが、この法律の中には、家庭での食育、学校・保育所での食育、地域での食育など、すべての国民が食に興味を持って、健康増進に務めるようになる世の中にしていこう、また、日本の文化を大切にしよう、というものらしいということはわかってきた。食育基本法前文には、『もとより、食育はあらゆる世代の国民に必要なものであるが、子どもたちに対する食育は、心身の成長及び人格の形成に大きな影響を及ぼし、生涯にわたって健全な心と身体を培い豊かな人間性をはぐくんでいく基礎となるものである。』とあるように、中でも子どもに対する食育が重要視されている。
我が家の5歳になったばかりの男の子は、ばっかり食べ派である。私が黙っていると、おかずばっかり食べて、無くなってからご飯ばっかり食べて、それから汁物に初めて箸をつけるという感じ。自分が子どもの頃は、「三角食べをしなさい」と親や学校の先生から教育されていたので、何となく我が子にも「おかず、ご飯、みそ汁を順番にね」と言っている。これは、日本食(米食)の特徴である、「口中調味」も関係しているようだ。
この「口中調味」について、調べてみるとなかなか面白い。これは、ご飯とおかずを交互に口にし、口の中でまぜあわせて味をブレンドさせながら食べる方法のことだ。
ほとんどの日本人は無意識にしていると思うが、欧米人にはマネできない食べ方らしい。いい例が丼モノで、食生活に詳しいジャーナリストの小平慎一氏は「知り合いのドイツ人がしみじみ言うんです。日本人がカツ丼を食べるのを見ていて、カツとご飯が最後に同時になくなるのがどうしても信じられない、って。その人は、上のカツをまず片付け、それからご飯を食べる食べ方しかできませんでした」という話をしている。
また、韓国料理のビビンパ。ビビンは混ぜる、パはご飯のことだ。テーブルに出てくるときはそれぞれの具が別れているが、食べる前に、念入りに混ぜる。ご飯の白いところが無くなるまで、最後まで一様の味になるようにこね回すように混ぜる。そして、スプーンで食べる。ビビンという名前なので、正式には混ぜるのが正解なのかもしれない。
私個人としてはいろいろな具の味をご飯と楽しみたいので、混ぜたくないと思うのだが、それは口中調味を長年してきた癖によるものなのだろう。寿司屋で、ご飯の上にさまざまな刺身を載せてある寿司丼を、日本人が、わさびと醤油をさっとかけてぐるぐるかき回して食べたら気持ちが悪いだろうが、韓国の寿司屋ではごま油をかけて、かき混ぜて食べるのが当たり前だそうだ。
日本人が無意識にしている「口中調味」では、おかずとともに食べるご飯の量を少なくすれば味が濃くなるし、ご飯を増やせば味が薄くできる。つまり、ご飯というニュートラルなものを挟んで、口の中で自分で味付けしているのである。
米食に限ってではあるが、この食べ方は素晴らしいと思う。
ただ、そこに疑問があるのが汁物の存在である。和食の姿勢は、左手にご飯茶碗を持ち、右手に箸を持つ。茶碗は基本的に持ったままで下ろさない。これは、ご飯とおかずで食事が進んでいくことを表している。茶碗を置くのは、汁物に持ち替える時だけになる。
ということは、「おかず、ご飯、みそ汁を順番にね」と私が我が子に言っているのも正しいとは言えないのかもしれない。「三角食べ」は、おかずとご飯がよく嚼まない状態でまだ口の中に残っているのに、汁物で流し込んでしまう傾向があるので、「おかず、ご飯、おかず、ご飯をよく嚼んで、口の中に食べ物が無くなってからたまにみそ汁を飲もうね」というのがbetterなのかもしれない。
現在のパナソニックを、松下電器産業として一代で築き上げた経営者である松下幸之助氏が子どもの頃は、「一つのお皿を平らげてから次のお皿に移る」と教えられて育ったそうで、それが「一つのこと(事業)を成し遂げてから、次のこと(事業)に取りかかる」という考え方につながったのだという話を読んだことがあった。自分の子どもには人生の成功者であって欲しい。が、食育には反するのでしょうか?
さて、次の食事でお子さんと食べ方について話をしてみませんか。押しつけの作法や栄養の知識よりも、家族で一緒に楽しく食事をすることも食育のひとつですよね。
写真は、伊豆稲取の鯛どんぶりです。最後にお茶漬けで食べるのがとっても美味しいのです。

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